コートニー・ハドウイン

音楽

コートニー・ハドウイン

会場には金色の紙吹雪が舞い、舞台袖で見守っていた父親が駆け寄ってコートニーにハグをした。

コートニー・ハドウィンはイングランドのダラム(Durham)州にある ピーターリー(Peterlee)出身、現在13歳で両親と弟がいます。
父親によれば、彼女は人見知りでシャイな性格。でも昔懐かしいR&Bの名曲をレパートリーに採り上げるなどちょっと変わっていますね。しかしそれが却って今の音楽界に飽き足らない人たちに大きな刺激を与えているこかもしれません。

追記:シン・リムのラスベガスのショーにコートニーも参加することも決まりました。

今回はステッペンウルフ(Steppenwolf)の1967年の「ワイルドでいこう!(ボーン・トゥ・ビー・ワイルド)(Born to Be Wild)」です。

Born to Be Wild」は元々はMars Bonfireのロックバラードでしたが、ステッペンウルフがより過激でスピード感あるロックソングに仕立て直し、映画「イージーライダー」で使われたこともあって大ヒットしました。

Heavy metal thunder」の歌詞があることから、最初のヘビーメタルの歌とも言われています。「wild」の言葉は元々は「自然のまま・野生の」ということですが、アメリカでは俗語としての「バカをやる・常軌を逸することをする」の意味で使われ、この歌はその一番有名な例です。

次に書いたホーウィーの講評での言葉はナチュラルに育ったという意味であることは言うまでもないと思いますが。

コートニーを一番応援しているホーウィーは「座ってなんていられないよ。…君はワイルドに生まれてきて、これこそが “Born To Be Wild” だ素晴らしい。評判はさらに続いて、僕の予想では君が「アメリカズ・ゴット・タレント2018」で勝つ。」とまで言い応援を送りました。

サイモンは「君がバックステージで木の葉のように震えているのを見たよ。でもステージに出てきたら君は戦士のようになるんだね。でもそれが好ましい理由でもあるんだ。次の回も楽しみにしているよおめでとう。」といった言葉を掛けました。

この後、セミファイナルを無事通過しましたが、発表の時はやはり涙を流して小鳥のように震えていました。

先月からシーズン13の放送が開始したが、Audition Week3(6月12日)の放送回で会場を熱狂させたのはイングランド北東部の田舎町ダラムからやってきたコートニー・ハドウィン、13歳。

NBCテレビのオーディション番組「アメリカズ・ゴット・タレント」からの話題です。

シャイ(どこが?という声もありますが、次々と落とされる参加者たちを見れば、誰でも緊張するビッグステージです。)で細身の13歳のCourtney Hadwinがパワフルなパフォーマンスで観客総立ちの喝采を受けてゴールデン・ブザーを獲得しました。

すでにThe Voice Kids UK 2017で彼女を知っている人もいると思いますが、本場視聴者数が桁違いのアメリカでのこの反響は大きな飛躍といえるでしょう。

なんてこった(bloody hell for me)、歌っているときの君はまるでライオンのようだと評したのはサイモン・コーウェル、ハイディ・クルムはまるで少女のように目をパチクリしてました。しかし彼女のパフォーマンスに感銘を受けたのはホーウィー・マンデル(Howie Mandel)で、 「君はこの時代からではなく、まったく異なる時代から来ている」と驚きました。

続いて彼は、モントレー・ポップ・フェスティバルでジャニス・ジョプリンを発見したクライヴ・デイヴィスの物語を語り、「私は偉大なジャニス・ジョプリンのファンです。 君がドキュメンタリーを見たことがあれば話があります。 クライヴ・デイヴィスは、モントレー・ポップ・フェスティバルに行き、誰も知らなかったこの少女を見て、誰も知らない彼女と契約したのです。

私はクライヴ・デイヴィスではなく、私はホーウィー・マンデルです。私があなたのために唯一できることは、ヤングレディ…」といって彼女にライブラウンドへのパスであるゴールデン・ブザーを押しました。

「ジャニス・ジョプリンを彷彿させる」と評されていましたが、ジャニス・ジョプリンが唯一無二であるように、コートニー・ハドウィンも唯一無二の傑出したXファクターたる才能の持ち主です。確かに彼女の登場はアメリカのポピュラー音楽の新たな「時代:era」をもたらすかもしれません。何よりも多くの観衆が彼女のような個性を求めていたのですから。

Courtney Hadwin: Sensational Singer Rocks “River Deep Mountain High” – America’s Got Talent 2018
ティナ・ターナーの1966年のヒット曲、「河より深く山より高く」あなたを愛するという歌。でもティナ・ターナーのナンバーの中でも、歌いこなすのは難しい曲です。コートニーにとっても相当な挑戦だったと思います。

Courtney Hadwin – River Deep Mountain High

ちなみにシーズン13の審査員は、ホーウィー・マンデル(Howie Mandel:タレント、司会者)、メルB(Mel B:元スパイズ・ガールの歌手)、ハイディ・クルム(Heidi Klum:モデル・TVパーソナリティー・デザイナーなど)、サイモン・コーウェル(Simon Cowell:ミュージック・プロデューサー)と司会者としてタイラ・バンクス(Tyra Banks:モデル・プロデューサー・女優など)です。観客や各審査員の反応なども注意して観ると一層楽しめる思います。

放送後にコートニーは自身のツイッターで「アメリカズ・ゴット・タレントのオーディションで私は何を期待していたのかわからないけど、ゴールデンブザーは夢見る以上のものだった。本当にありがとう、ホーウィー・マンデル、とても幸せで、感謝しきれない。」と喜びをあらわした。

とはいえ、コートニーが巻き起こしたアメリカ音楽業界の旋風の市場価値はもう無視できないものだと思います。未だ若い彼女の活躍を見守っていきましょうね!

同じく審査員のホーウィー・マンデル(Howie Mandel)も「まるで全然違う時代から来たみたいだ。」と絶賛。コートニーを伝説のシンガー、ジャニス・ジョプリン(Janis Joplin)のようだと称え、「私はジャニス・ジョプリンの大ファンで、ドキュメンタリーを観ていたらわかると思うがこんなエピソードがある。」「名プロデューサークライヴ・デイヴィス(Clive Davis)がモントレー・ポップ・フェスティバルに行った時、その1人の無名の若い女性と出会ったんだ。」「それが初めてジャニスが契約を結んだ時で、それが彼女の人生を変えたんだ、この話知ってる?」と問いかけた。

今回はジェームス・ブラウンの『パパズ・ニュー・バッグ』。この歌は新しい鞄を手に入れたという意味ではなく、今パパは新しい流行りの(1960年代の言い回しで、18番、おはこ)お気に入り(ダンス、ステップ、踊り)を見つけて夢中なのさ…という歌です。

歌詞に出てくる「ジャーク」「フライ」「モンキー」「マッシュポテト」「ジャンプ」「アリゲーター」はいずれも当時のダンススタイルのことで、それを知らない世代(当のアメリカ人でも)には意味が分からないと思います。そんな訳でファンキーでノリの良い人気曲ですが、始めて聞いた人たちはちょっと戸惑ったと思います。

「シャイ」な13歳と言われた彼女が、この曲で「パパはシャイじゃないし」と歌っているのはちょっとシャレを効かせているのかも?

このパフォーマンスの後、手を合わせて感謝を表すホーウィー・マンデルの側に寄って耳打ちするサイモン・コーウェル、ここで彼が何を言ったかは分かりませんが、察するに「スゴイもの見つけたな。」といった言葉を掛けたのではないでしょうか?

辛口な審査でおなじみの同番組の名物「鬼」審査員サイモン・コーウェル(Simon Philip Cowell)でさえも「はじめステージに出てきたときはキラキラした可愛らしい子だったけど歌い始めたらまるでライオンのようじゃないか、純粋に、信じがたい(ほど素晴らしい)」と賞賛した。

Courtney Hadwin And The Struts Rock The Stage With A Janis Joplin Hit – America’s Got Talent 2018
“Could Have Been Me” and “Piece of My Heart”

来日公演でも人気を博した、今期待のグラムロックバンド「ザ・ストラッツ」との共演でジャニス・ジョップリンの曲を熱唱しました。
やはりコートニーはライブで魅力を発揮する歌手ですね。

.Courtney Hadwin Johnny B. Goode by Chuck Berry Astonishing Video Collection

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