ギタリストとして世界的に有名なアナ・ヴィドヴィッチは、1978年にクロアチアのカルロヴァツで生まれました。
きっこさんがギターをやっていたというので、最近はギター特集が多いのですが、ロックギターはむさくるしいので、ついつい女性のギタリストを選んでしまいます。m(__)m
幼い頃から音楽に興味を持ち、5歳でギターを始めました。
11歳で初めての公演を行い、13歳で国際コンクールで優勝しました。
その後、ザグレブ音楽院でイスタン・ロマニッチに師事し、1996年に卒業しました。
その年には、アメリカのペブディ音楽院に奨学金を得て留学し、レイ・チェスターに師事しました。
2000年には、メリーランド大学でマニュエル・バレウコに師事し、2003年に修士号を取得しました。
アナ・ヴィドヴィッチは、これまでに30以上の国際コンクールで優勝しており、その中でも特に有名なものは、1998年のフランシスコ・タレガ国際ギターコンクール(スペイン)、2000年のフェルナンド・ソル国際ギターコンクール(スペイン)、2002年のマウリシオ・ロッシ国際ギターコンクール(イタリア)などです。
彼女は、世界中の有名な音楽祭やコンサートホールで演奏しており、多くのオーケストラや室内楽団と共演しています。
彼女の演奏は、美しい音色と感情表現、技巧と音楽性の高さによって高く評価されています。
アナ・ヴィドヴィッチは、これまでに9枚のCDを録音しており、その中でも代表作として挙げられる4曲とその解説を以下に紹介します。
1.Isaac AlbénizのAsturias Ana Vidovicは、Jim RedgateのクラシックギターでIsaac AlbénizのAsturiasを演奏します。
この曲は、スペインの民謡に基づいて作曲されたもので、ギターの技術と表現力を高く要求されます。
Ana Vidovicは、その解説をしながら、見事な演奏を披露してくれます。
Ana Vidovic plays Asturias by Isaac Albéniz on a Jim Redgate classical guitar
2.Vidovicは、Jim RedgateのクラシックギターでFrancisco TárregaのRecuerdos de la Alhambraを演奏します。
この曲は、スペインのグラナダにあるイスラム建築のアルハンブラ宮殿にインスピレーションを得たもので、ギターのトレモロ奏法を駆使しています。
Ana Vidovicは、クロアチア出身のギタリストで、世界中でコンサートを行っています。彼女の演奏は、繊細で美しく、感情豊かで力強いものです。
彼女は、Jim Redgateのギターを愛用しており、その音色は彼女の表現力を引き出しています
Ana Vidovic plays Recuerdos de la Alhambra by Francisco Tárrega on a Jim Redgate classical guitar
3. マウロ・ジュリアーニの「大ソナタ」
この曲は、19世紀初頭に活躍したイタリアのギタリストであり作曲家であるジュリアーニが作曲したものです。
この曲は、古典派のソナタ形式に則っており、第1楽章はアレグロ・マエストーソ、第2楽章はアンダンティーノ・シチリアーノ、第3楽章はスケルツォとメヌエット、第4楽章はアレグロ・ヴィヴァーチェという4つの楽章からなります。
この曲は、ギターの可能性を広げた作品として知られており、豊かな和声や対位法、多彩な音色や表現力が要求されます。
アナ・ヴィドヴィッチは、この曲を力強くかつ華麗に演奏しており、ジュリアーニの優雅な音楽を堪能させてくれます。
4.ドメニコ・スカルラッティの「ソナタ ニ短調 K. 1, L. 366」
アナ・ヴィドヴィッチは、ドメニコ・スカルラッティの「ソナタ ニ短調 K. 1, L. 366」も演奏します。
この曲は、スカルラッティがイタリアからスペインに移り住んだ後に作曲したもので、イタリア風とスペイン風の要素が混ざっています。
ギターの左手で速いパッセージやオルナメントを弾き、右手で明るく軽快なリズムを刻みます。
アナ・ヴィドヴィッチは、この曲を華やかに演奏し、ギターの魅力を引き出しています。