初代三人娘は美空ひばり、江利チエミ、雪村いずみだが、今日は江利チエミさんの歌の数々を聴いてみよう。
江利チエミさんは、家庭を支えるため小学生の頃から、米軍キャンプでジャズを歌っていた。
父親は無職でチエミのマネージャー、母親は病床で寝たきり、兄はチエミの付き人だった。
歌が好きだったから良かったが、チエミの小学の卒業写真を見ると、可愛そうだな、と思う。他の子はおかっぱなのにチエミだけはパーパがかかったような短髪だったから。
神はチエミを見捨てず最後に受けたキングレコードに入社が決まったが、その朗報を聞く前に母親はこの世を去った。
米軍キャンプで米兵から貰ったテネシーワルツのレコードを擦り切れるまで聴いて覚えた歌が一生の宝となり、チエミの代表作となった。
高倉健と結婚してから不幸が続き、最後は莫大な借金を返すために高倉健と別れ、歌い続ける悲惨な運命が待っていた。
考えてみれば、子供の時から苦労の連続だった。
小学生の時から米軍キャンプでジャズを歌い家庭を支えていたから男の子は丸坊主、女の子はおさげかオカッパだったがチエミはパーマを掛けている。
現代なら、いじめられっ子になる絶好の対象になっていただろう。
三人娘の時代だけが幸せだったのだろう。
私は、高倉健は卑怯な男だと思っている。
自分から望んで江利チエミを妻にし、愛しているならチエミの借金ぐらいは払ってやれと思っている。
チエミの命日には、車の中から拝んでいたという話を聞くたびに高倉健を軽蔑していた。
堂々と墓前に行き花を捧げ両手を合わせて拝んでやれや!
江利チエミさんが映画初出演の記念すべき映画
「猛獣使いの少女」1952年 江利チエミさん銀幕デビュー作