日本で、一番上手いジャズ歌手は江利チエミさんだと、断言できる。
ところが、今の人は「あぁ、歌の下手な歌手だったね!」の一言で片付けられてしまう。
高倉健と離婚してからの江利チエミは、アルチューと思われるほどお酒に溺れた。
ミルク割りウイスキーを寝る前に飲む習慣が付き、これが命取りとなった。
日本が世界に誇れる大歌手江利チエミが、高倉健との離婚のためにアルコールに溺れ、舞台で、歌詞が思い出せるのかと危ぶまれるほど朦朧としていた時があった。
下手な歌手と言われるたびに私は、江利チエミの「キャリオカ」と「スワニー」を聞かせた。
言葉で表現ができなかったから。
ところが最近、セイギョウチャンネルで「江利チエミ ジャズシンガーとしての魅力をかたりつくす!」という番組を見て、私が言葉にして説明できなかったことを、全部言ってくれた。
私も初めて聞いた内容もあり、改めて彼女の偉大さを思い出した。
高倉健ごときに世界に誇れる歌手生命を奪い取られた日本の損失に心を痛め直した。
江利チエミ ジャズシンガーとしての魅力をかたりつくす!
私は、思わず涙ぐんだ。
私が初恋の人と思っている江利チエミさんのことをズバリ言っている。
テネシーワルツとカム・オンナ・マイハウスのレコードは私が産まれて初めて買った一枚で、家に蓄音機が有ったから擦り切れるほど聴いた。
二枚目の「ツー・ヤング」も発売と同時に買った。
Chiemi Eri – TOO YOUNG
毎日のように、ファンレターを書き、江利チエミさんは必ず返事をくれた。
返事の中にはサイン入りのプロマイドが2枚、必ず入っていた。
将来、出世して江利チエミさんを舞台に立たせてやろうと心に決めていた。
あわよくば、お嫁さんに・・・と。
それぐらい私とチーチャンとの間は近かった。
Chiemi Eri – LOVER COME BACK TO ME
Chiemi Eri – STARDUST
江利チエミ Chiemi Eri – 枯葉 Autumn Leaves
3年ぐらい前に、浅草の「マルベル堂」へ行って探したら、チエミさんが送ってくれた昔のブロマイドがいっぱい有り、出来るだけ買い込み送ってもらった。